ドルフィンコートは
2017年6月より石巻で
製造を開始した
JAS規格の針葉樹塗装型枠用合板です。
農林水産省では、平成21(2009)年12月に「森林・林業再生プラン」を策定し、「2019年度の木材自給率50%以上」を目指すべき姿として掲げ、森林の多面的機能の確保を図りつつ、先人たちが築き上げた
人工林資源を積極的に活用して、木材の安定供給体制の確立、雇用の増大を通じた山村の活性化、木材利用を通じた低炭素社会の構築を図ることとしています。
残念ながら現状では上記の目標達成は難しく、平成28(2016)年には目標を5年先送りし「2024年度の木材自給率50%以上」を目指すべき姿としてております。
また、2016年5月に「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律」(クリーンウッド法)が成立し、同月のG7伊勢志摩サミットにおいて、日本政府は違法伐採対策に取り組むことを表明しました。
世界的にも持続可能な森林経営を促進することが増々重要視されております。
そのような背景があり、ドルフィンコート株式会社では原材料に国産のカラマツを一部に使用し、持続可能性に配慮した針葉樹塗装型枠用合板「ドルフィンコート」を生産しました。
特長1:
環境配慮型製品です。
ドルフィンコートは、基材の原材料に持続可能性に配慮し、森林認証を取得した環境配慮型製品です。
森林認証制度とは、独立した第三者機関が環境・経済・社会の3つの側面から一定の基準をもとに適切な森林経営が行われている森林または経営組織などを認証し、その森林から生産され木材・木材製品にラベルを付けて流通させることで持続可能性に
配慮した木材についての消費者の選択的な購買を通じて、持続可能な森林経営を支援する民間主体の取り組みです。
また、塗料にはシンナー等の溶剤を一切使用しない無溶剤系ウレタン樹脂塗料を採用し、身体にやさしく、安心・安全で環境に配慮しています。
特長2:
国産材を有効活用しています。
ドルフィンコートは基材の一部に強度に優れた国産のカラマツを使用しています。
日本では戦後の植林政策により生み出された多くの人工林が伐採期を迎えていますが、伐採されぬまま放置され荒廃が目立っており、台風などの被害を受けやすく大雨等による土砂災害を引き起こす原因となっています。また、手入れが不足した森林は二酸化炭素を吸収し地球温暖化を抑えるという働きが低下すると言われております。伐採期を迎えた森林を伐採し、植えて、育てるというサイクルを回す為に、ドルフィンコートでは国産材を有効活用しています。
特長3:
塗装面の平滑性を高めています。
針葉樹合板の特徴である基材の表面の節や年輪(木目)の凹凸は塗装を施していても使用環境・条件によってはコンクリートの仕上がり面へ転写する場合があります。これを防ぐため、ドルフィンコートでは基材の表面には節が少ない良質な合板を選別して使用しています。また、表面塗装はシーラー1回・下塗5回・ウレタン樹脂の上塗り1回の合計7回重ねており、塗装面の平滑性を高めました。
特長4:
板面に鮮やかな緑色を採用しています。
ドルフィンコートは、板面を緑色に塗装することで作業現場において従来の熱帯材塗装型枠用合板との区別が容易となり、適材適所での使用・管理が可能となりました。また、施主様・元請様に対し、環境配慮型商品を使用していることをPR出来ます。
特長5:
安定供給体制を確立しました。
輸入品が大部分を占める熱帯材塗装型枠用合板は、産地の状況や為替の動向により供給量・価格が大きく変動します。一方、ドルフィンコートは国内で製造している為、安定供給・安定価格を実現しました。また、各消費地に在庫を保有することで、ジャストインタイムでの納入が可能となっています。